ご投稿の件、ハラ ミュージアム アークよりご説明申し上げます。 まず、当館スタッフの対応が行き届かずGuliwer1様にご不快な印象を残してしまったこと、お詫び申し上げます。また投稿内容へのご返信も遅くなり、申し訳ございませんでした。 ご覧いただいた草間彌生作「ミラールーム（かぼちゃ）」（1991年作）の一部屋を丸ごと作品化した展示方法は、1992年、当館の本館にあたる原美術館（東京）でこの作品を初展示をした際に、当時の担当学芸員（現ハラ ミュージアム アーク館長）が、かつて草間氏がアメリカで展開していた活動にヒントを得て発案し、細部に至るまで草間氏の承認を得て、作家と一緒に完成させたものです。 インスタレーションの完成時には草間氏より「これが私の代表作」とのコメントもいただいた、貴重なオリジナル作品であり、勿論、ハラ ミュージアム アークでの展示に際しても、草間氏のご来館・監修をいただいております。 また、写真撮影の許可の有無は、いずれも著作権者である作家の意向と、作品の保全の観点から判断しております。他館においても国の内外を問わず、それは同じルールです。美術作品は私たちの心を豊かにしてくれるものですが、同時に、私たちは優れた作品を次世代に継承する責任も負っています。当該作品の場合、万一、覗き窓からカメラやスマートフォンなどを落とすと、中に展示してあるオリジナル作品のかぼちゃが破損する危険性が高く、落下物を拾い出すためには鏡張りの箱である作品そのものを解体しなければなりません。 以上、ご理解いただけますと幸いです。 また、同時にご覧いただいた「加藤泉展」では、立体作品が部屋中に乱立しており、ぶつかるリスクもありましたが、作品の間を自由に歩いて鑑賞できるようになっていました。撮影については、作家のご厚意で一部許可されましたが、危険を考慮し、撮影スポットを入り口付近の約20㎡の範囲に限定させていただいた経緯がございました。 今回Guliwer1様よりご指摘いただいたご意見は、スタッフと共有し、より良い美術館づくりに取り組んでまいります。またのご来館をお待ちしております。 ハラ ミュージアム アーク